抹茶スイーツを開発した人
京都の宇治に林家久太郎商店という製茶会社があります。
ここの社長 林家和成さんはお茶屋さんで日本で最初に抹茶スイーツを開発した人なんです。
この方のお話を聞く機会がありました。
80年代後半、当時抹茶を使ったお菓子といえば抹茶だんごや宇治氷など和菓子しかありませんでした。
お茶屋さんの林家さんは「おうす」で飲む、あの抹茶本来の美味しさを知ってもらいたく「抹茶トリュフチョコ」を考案します。
取引先の高島屋の洋菓子コーナーに置いてほしいとお願いしたら
「こんな緑色の気持ち悪いチョコなど売れるわけない。」
とボロカスだったそうです。
仕方なしに自社のお茶売り場で販売開始したら、10個3000円のチョコがバカ売れ。
翌年から洋菓子コーナーにも置いてもらえ、全国に抹茶トリュフは波及。
今では当たり前のお菓子になってしまったのです。
しかし、林さんは言います
「抹茶チョコをヒットさせるつもりなどなかった」と。
「私はお茶屋さんだから、やっぱりお茶を飲む文化、慣習を失ってほしくない。
お茶本来の美味しさに気付いてほしいだけなんです」と。
本物の緑茶の味を伝える啓蒙活動なんですね・・・
最近、急須のない家が増えているそうです。
家でも食事の時にペットボトルのお茶を飲むファミリーが増えていると。
熱いお茶のない食事など、昭和人間の私には信じられませんね~・・・。
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