カイジ

カイジ―賭博黙示録 (7) (ヤンマガKC (726))
カイジ―賭博黙示録 (7) (ヤンマガKC (726))
福本 伸行

今年一番はまった漫画
「カイジ」
ご存知の方もいるのでは?
「カイジ」は、『週刊ヤングマガジン』に連載されている福本伸行さんの漫画。
「賭博黙示録」「賭博破戒録」「賭博堕天録」の3つの作品を合わせて、「カイジシリーズ」と呼ばれています。
多額借金(保証人になったため)を抱えた主人公カイジが、色々なギャンブルに挑んでいく物語です。
いや、これね。
ただのギャンブル漫画かと思ったら、大間違いです。
人生哲学・勝負哲学・人生の不条理・人間のおろかしさ
が台詞の端々にほとばしっているんです。
“漫画版ドストエフスキー”といってもいいのでは?
という濃い内容。
例えば、、
甘えを捨てろ。
お前らの甘え…その最もたるは、今、口々にがなりたてたその質問だ。
質問すれば答えが返ってくるのが当たり前か…?
なぜそんな風に考える…?
バカがっ!
とんでもない誤解だっ!
世間というものは、とどのつまり
肝心なことは何一つ答えたりしない
世間はおまえらの、母親ではないっ!

リスクを恐れ、動かないなんていうのは、年金と預金が頼りの老人のすることだぜ。
年老いた者にとってその手は、これまでの人生で築いた「何か」を守る手
つまり放さないための手だ。
しかし、持たざる者、若者がそれじゃ、話にならない。
若者は掴みにいかなきゃダメだっ!
でなきゃ道は開けないっ!

一生迷ってろ!
そして失い続けるんだ。
貴重な機会をっ!

いったい「何」を「いつまで」待つつもりだ…?
前向きのバカならまだ可能性はあるが、後ろ向きのバカは可能性すらゼロ!
苦しく難しい決断になると投げちまって、それを他人に預ける。
自分で決めない。
そうやって流され流され生きてきた。
その弱さがこの土壇場で出た。
この結果は言うなら必然。
これまでのオレの人生のツケ!

どうです?
シビレませんか?(^o^)
ハードボイルドにも通じます。
私こういう世界観大好きなんです。
絶対に甘えを許さぬ姿勢が貫かれています。