日本が元気になる方法

 「日本はどうしたら元気になれるか」との質問によくあう。

答えはいつも同じ

『もっと寛容になること。』

格差に寛容、失敗に寛容、異人に寛容、リスクに寛容、インフレに寛容・・・
寛容とは、伸びる空間を残し、エネルギーを放出させることだ。

日本で仕事して生活すると、私までも細かくなる。
他人の目を気にするし、他人の言動にも敏感になる。
お互いが厳しくなり、苦しくなる。
日本はなぜ規制が多いか。答えは簡単、求める人が多いから。
応える人も多いから。決して政治家や政府のせいではない。
日本では物理的に生きていけない人は滅多にない。
しかし、自殺率は先進国の中で最高。狭い上、厳しい、逃げ場がない。

危険な場所と嫌な人間を無くすことができない。変えるも不可能。
逃げるのは一番。逃げは一見敗北だが、自分にも他人にも寛容な行為だ。
もちろん、不寛容な人は世界のどこにもいる。寛容な日本の友人をたくさん知っている。しかし、なぜか不寛容な人は運が悪く、成功しない傾向がある。

寛容は綺麗事ではない。自分の失敗を許し、他人の失敗を許す。
恥を隠さないこと。酷い目に遭ってもそれを拡大解釈しないこと。
嫌な人にもう一度微笑むこと・・・

寛容とは器の大きさである。生まれつきではない。

外国で働いた人は残業しない人を気にしない。
100億を損した人は1億の損を気にしない。
死に掛かった人は金銭も地位も気にしない。-(宋文洲)

宋文洲とは
1985年に留学で中国から来日し、ソフトブレーンを創業。2005年に東証1部上場を果たし、成人後に来日した外国人の初のケースとなる。
2006年に取締役を退き、現在コンサルタントや評論家として東京の間を行き来する。 http://www.soubunshu.com/
中国も中国人も大嫌いな私ですが、例外もあります。
それがこの人、宋文洲。
”日本の常識は世界の非常識”
と、よく言われますが
宋さんはビジネスの世界で自身でこれを実行してきました。
「残業するやつはアホ」
と、定時になると会社の電源を切り、オフィスを真っ暗にして仕事させなかったそうです。
私と同じ感覚の中国人がいたんだなぁ、と妙に親近感を覚えました。
素晴らしいコメントですよね。。。