映画「エンディングノート」を観ました

最近、遺言と相続の相談がだんだん増えており、超高齢化社会の到来をひしひしと感じております。

そんなおり、「エンディングノート」という映画が上映されていることを知り、勉強のためにと観にいってきました。

伊丹十三の「お葬式」みたいな映画だろう、と全く期待せずに行ったら大間違いでした。

これ映画ではなく、完全なドキュメンタリーだったんです。
定年を迎えたばかりのサラリーマンが主人公。
定期健診で末期ガンであることが判明します。
彼の娘がたまたま映画監督助手だったもんで、父との思い出づくりに、と娘がカメラを回し始めたのです。
だから、完全なプライベートフィルムで、演出・演技は一切ありません。
まったく「素のまま」。
ガンが進行する中、自分の葬式の段取りが気になってしょうがない、「ダンドリ命」の主人公。
病室で進行を確認する長男。
「オヤジ、リストはどこにあるんだよ?」
『ハードディスクにある』
「データ飛んだらどうすんだよ?」
『バックアップ取ってある』
「想定外のことが起きたら?」
『そんときは、携帯に電話くれ』
明日死ぬ人間の会話とは思えず、その姿に泣いて笑って、また泣いて。。
ラストシーンはあちこちから、嗚咽が漏れるほどでした。
この映画は確実に私の人生観(死生観)を変えました。
あれこれいわず、100点を付けたいと思います。
 
エンディングノート公式HPはこちら→http://www.ending-note.com/