真に合理的な経済行為とは?

ひふみ投信(2012年度最優秀ファンド賞)のファンドマネージャー藤野英人さんがこんな話を書いておられました。



『本当に合理的な経済行為とは?』

先日、タクシーに乗ったときに、運転手さんに「降りるときにお礼を言う人はどれくらいいますか?」と聞いてみたところ、「20~30人にひとり」という答えでした。

しかも、「紳士やエリートっぽい人、お金を持っていそうな人、長距離を乗る人ほど、感謝の気持ちを言ってくれる」のだそうです。

統計を取ったわけではないので、詳しいことや因果関係まではわかりませんが、やはり感謝を伝える人というのは、お金や労働の価値をわかっている人、経済とはどういうものかを実感している人なのではないでしょうか。
私はそう考えています。
お金持ちだからお礼を言うわけではなく、お礼を言う人だからこそお金持ちになったのではないかと。

私たちの行動が社会をつくっているわけで、べつにアメリカ人や中国人が日本をつくっているわけではありません。
また、政治家や官僚が日本をつくっているわけでもありません。
自分たちの社会を幸せにするのかどうかは、大部分は私たちの行動によるのです。

相手が変わるのを期待するのではなく、まず自分が変わる。
まず一消費者である自分から変わる。
それが、じつは世の中を良くすることにつながっていくんでね。
そしてそれは、きれいごとなどでは決してなく、きわめて合理的な経済行為でもあるのです。

「社員の仲が良いことは合理的なんです」と言った人を思い出しました。
同じことを言いたかったのだと思います。
藤野さんは自分の態度・行動から社会が変わる、そしてそれがきわめて合理的な経済行為なのだとおっしゃる。
これすごい発見ですよね。
私ももっと人と仲良くして世の中をよくせねば。
と、小学生の道徳のようなブログでした。