マグロ漁船は人生の宝庫
会社人生で必要な知恵はすべてマグロ船で学んだ (マイコミ新書)
齊藤 正明
一度、出港したら40日以上も陸地に戻ることはおろか、逃げ出すこともできない。病院もなく、遊興施設もなく、コンビニもない、陸上とは180度異なる船上での生活は、極度にストレスの溜まりやすい空間だが、そんな場所だからこそ、漁師たちのコミュニケーション術やストレス対処法があった。
理系のサラリーマンが会社命令で突如放り込まれたマグロ漁船。
彼はここで人生の価値観まで変えられてしまい、
下船後、会社を辞めて人事コンサルタントになってしまいました。
で、この本を書いたのです。
単純に読み物として面白いです。
ある日、船長が著者に言いました。
「ええか、齊藤。おいどーらがマグロを捕りに行くとき、一番大事なこと
を知っちょるか?
それは『決める』ことど。おいどーらも、どこにマグロがいるかなんて
わからん。情報を集めて、『ここで漁をしよう』と、えいやで決めちょ
る。当たり前じゃが、そこにマグロがいるなんて保証はねーんど」
決めないで海の上をウロウロしても「必ず捕れる」保証なんかない。それなら、早く決めて漁をした方がいい。ダメだったら次の漁場へ移ればいいのだから。
ということ。
至極単純、至極真っ当。
「所詮神様しか分からんことなら、人間が考えたって無駄」
なんて単純な真理なんでしょう。
でもみなさん忘れてませんか??
(私は忘れてました)
みなさんも良いGWを