最近の新人君
「最近の若いもんは・・・」
そう言い出したら年を取った証拠だと言われます。
若者の感性を理解できなくなった、自分のアンテナのサビつきですね。
しかし、別の意味で「最近の若いもんは・・・」と嘆く声を同級生から聞くことが多くなりました。
とにかく、自分たちの新人の頃とはまったく人種が違うというのです。
簡単にいうと「言ったことしかやらない」。
例えば・・・
「おい、10時から会議が始まるからコピーしといてくれ。8人な。」
と指示します。
普通だと、まず8人分コピーして仕分けます。
そして一人分づつまとめ、同じものを8部作って机に並べておく。
我々の世代ならそうします。
ところが、最近の若者は8部コピーして、そのまま机に山積みでポンと置いておくだけだそうです。
「おい、なんだこれは?」
というと
『は?コピーしましたが・・・』
と・・・・
行間が読めないんです。
真意を把握できない。
「お前な、8人会議に参加するんだから、同じものを8部作ってまとめておくのが普通だろう?」
というと
『いや、部長はコピーしろ、としか言わなかったから・・・』
と。
本人はサボったわけじゃないんです。悪気もない。
言われたこと、その字面でしか判断できない。
私の同級生は今、ほとんど部長か課長のいわゆる中間管理職にいるのですが、今あらゆる業種でこういうことが起きているそうです。
ということは、これはもはや個人の資質の問題でなく、明らかに教育に原因があると考えるべきではないでしょうか?
「ゆとり教育」は、こんな若者たちを大量に育ててしまったようです。