遺言書が必要なのはどんな人か

緊急事態宣言が解除されてから、相談者の方が増えてきました。
終活は不要不急ではなくとも、放置もできません。
先日いらした方は、お母様が20年前に家を出てしまい疎遠になっていたOさん。
突然、入院先の病院からお母さんの財産管理をやってほしいと連絡があったのです。
病院が言うには「預貯金だけでも数千万円ある。このまま体調がすぐれず、お母様ご自身で管理できなくなると病院としても困る」と。
急遽、お母様とOさんは面会することになったのです。

お母様はOさんに相続させたい、財産管理も全て任せたいとのご意思でした。
このようにはっきりと意思が決まっている方は遺言書が必要です。
遺言書がないと「渡したい人に渡せず、渡したくない人に渡すことになる」からです。

遺産の額は関係ないのです。
あくまで本人の意思が一番大事なのです。