孤独死の防止に税金を使おう

宇治の公証人役場で「公正証書遺言」を作成しました。

依頼者は70代の女性。
生涯独身で子は無し。
要介護度は3。
「近くに弟さんがいていろいろ面倒見てくれるから、この弟に全ての遺産を相続させたい。
このままでは兄弟や甥、姪に相続権があるので、それは避けたい。」
とのご希望だったのです。
私と酒井司法書士が証人となり、無事遺言は作成されました。
この女性は、たまたま近くに弟がいたので幸運です。
「もし、血縁者がいなければ、この人どうなっていたんだろう?」と思います。
京都市伏見区のとある“高齢者団地”で、また『孤独死』がありました。
自治会で順番で見回りをしていたにも関わらず、起きてしまったのです。
年老いて独りで暮らすことのリスク。
「リスクが避けられないなら、分散しよう。
同じ年代で分担して背負えばいい。変わり番子で見回りしよう。」
という、この団地の取り組みは素晴らしいです。
でも、限界があります。
自治体はこういう取り組みにこそ、税金を使って援助してほしい。
無意味な橋を作ったり、無策な公共工事をする前にね。