永ちゃんの言葉

知人からメールが来ました。
彼は、去年突然妻子が家を出て行ってしまい、ひどく傷心の日々を過していました。
誰から見ても
ビジネスは順調。
家庭は円満。
自分自身もそう信じて疑いませんでした。
まさに『青天の霹靂(へきれき)』
つらくて悲しくて、、、
しかし、矢沢永吉のインタビューを読んで「救われた」と。
「読んで本当に涙が出た」と。
その記事を私にも送ってくれたのです。
読みました。
永ちゃんは数年前、信じていた友人の裏切り(詐欺)で、30億円の借金を背負わされました。
ニュースにもなったこの事件、覚えている人も多いと思います。
3000万円じゃないですよ。
3億でもない。
30億円です。
自暴自棄になってあたりまえ。
最初、毎日毎日酒を飲み、もう駄目だ、もう駄目だと落ち込み続けてた。これで矢沢も終わりだと思って、
と落ち込む毎日だったそうです。
でも、永ちゃんは悲しみの底でひらめいたそうです。
ある日ふと気付いたのね。これは映画だと思えばいいやって。
ほら、人間は何度も生まれ変わると言うじゃないですか。このたび僕は、キャスティングによって矢沢永吉になったわけ(笑い)。室町時代にも江戸時代にも何かやっていて、さあ昭和24年。今度はお前、矢沢永吉をやりなさいとこの世に送り出されてきた。
永ちゃんは続けます。
僕は皆さんにも言いたいね。リストラされたって、借金を背負ったってそれは役だと思え。苦しいけど死んだら終わりだから、本気でその役を生き切れ。つまり視点を変えれば、気持ちが切り変わるってことなんだ。(談)
「役だと思え」
なんて深く、重く、力強い言葉でしょう。
凄すぎて言葉もでないです。。。
知人もこの言葉で
「そういう経験を味わう役を担って、生まれてきたんだ。」
と思い直し、前向きになれたと。
人は生きていれば、大なり小なり必ず何かの問題に直面するときがきます。そんなとき、どう乗り越えていくのか・・
どんなに強い人でもそのキャパシティーを越えるような試練のときには、崩れそうになる瞬間があると思います。
自分をどんどん追い込めてしまうと、立ち直れなくなってしまうことだってあります。
そんなのとき「どう受け止めていくか」によって、その後の人生が変わっていきますよね。
「そういう役なんだ」と思うと自分を客観的にみれると。
私もいろいろあるけれど、「自分の役」をまっとうしようと思いました。
あなたの役は何ですか?
いろんなトラブルもあるでしょう。
つらいこともあるでしょう。
でも、役だと思って、お互い頑張りましょうね!!
矢沢永吉インタビュー