6億円の根抵当

今年3月に左京区の土地に6億円の根抵当権を設定する仕事をしました。

土地上にようやく建物が完成し、これを追加担保として根抵当を設定することになりました。
本日契約日だったのですが・・・
契約者の印鑑証明書を見ると、住所の上の冒頭部分にカッコ書きでマンション名と部屋番号が入っているのです。(〇〇ハイツ201号)名古屋市西区・・・・という具合です。
このカッコ書きは3月の設定時の印鑑証明書にはなかったものでした。
銀行としては印鑑証明書に記載ある以上、きっちりマンション名と部屋番号も入れて契約したいところです。
しかし、3月に設定した土地の登記簿にはマンション名の記載がありません。
(なかったのだから当たり前)
今般、建物を追加設定するのにマンション名まで入れてしまうと「住所相違」として受け付けてもらえないのです。
・・・お分かりいただけます?この話。
要は同じ市役所発行なのに、3月と10月で印鑑証明書の表記が変わってしまったのです。
「このカッコ書きを削除することはできないのか?」
と名古屋市役所に電話したところ『今年7月に一斉変更されマンション名と部屋番号まで入れる取り扱いになりました。削除はできません』との回答。
家の名義や車の名義、社会保険など実務への影響を考えると加筆するわけにもいかず、冒頭にカッコ書きで入れたところに名古屋市役所の苦しさを感じます。
「ちょっと検討させてください」と銀行さんは契約書を持って帰られました。
でかい金額の小さい話・・・こういうの疲れます。。。