大切なもはバッグのなかにある
堕落する高級ブランド
実川 元子
走り読みでしたが、ブランド企業だけでなく他の業種にもあてはまる話がありました。
業界に興味のある方はオモシロイと思います、この本。
時代の振り子は大きく振れて、利益至上主義に愛想をつかし、高級ブランドビジネスの原点に戻る動きもでてきているようです。
フランスのクリスチャン・ルブタンという靴デザイナー。
広告無し、マーケティング無し、たった7店舗という常識外れの経営
しかし、ビジネスとして成功しており、マドンナやジェニファーロペスが顧客という。
『高級ブランドとは、売れる商品を大量販売する商売ではない。
特別なクオリティを見分ける目を客に養ってもらう商売なんだ。』
と、ルブタン。
良いこというな、この人。
ただの靴デザイナーじゃないな、と思いました。
虚飾に満ちた派手なアパレル業界で、地味な正論を貫く人が商業的にも成功しているのがうれしい。
正直者がバカを見ちゃいけない。
正直者ほど儲からないとね。