遺言はつらいよ?

 先日、公証人役場でのお話。

遺言者は90歳のおばあちゃん。
「世話になってる二女に全財産を相続させる」、という内容での遺言書作成でした。
おばあちゃん、軽く痴呆が始まっておりました。
まずは認知症のテストを兼ねて意思確認から始まります。
公証人「お名前は?」 『****です』 
OK
「お子さんは何人いますか?」 『え~、上が娘で次も娘で、、、そんで男がおって、、、下は、、、?』
なんとかクリア(汗)
「ご両親の名前は?」『****と****』
不思議と子供のころの記憶は鮮明
「今日は遺言を作るんですね?」 『へ? ワテ、そんなたいそうなもん、、、考えたこともおまへん。。』
一同、ズルッと椅子から落ちそうになりました。
まるで志村けんのコントです。
最後の最後にこんなオチが待っていたとは。。。
公証人が困った顔で私を見つめる。
さて、どうしましょう。。(続く)