上には上がいる

「最近は、若い経営者を導いてくれる面倒見のいい重鎮がいなくなったものです。」
と、ミサワホーム創業者で現在ミサワインターナショナル社長の三澤千代治氏。
三澤氏が昔を振り返り、こんな談話をしてくれてました。
とても考えさせられる、いいお話なんで、ここで紹介したいと思います。

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今から40年前

三澤社長のもとに、一切面識のなかった伊藤忠商事の伊藤忠兵衛社長(故人)秘書から突然電話がありました。

「伊藤がお会いしたいと申している」と。

当時のミサワホームは上場したてで、三澤社長は強気で怖いもの知らずの33歳でした。

呼び出された別荘につくと、伊藤氏はこたつに入っていました。

三澤社長もこたつに入ると

「三澤君、4匹の猫の話を知ってるか?」

といきなり質問を投げかけてきました。

『知りません』

と答えると伊藤氏は話し始めた。
4匹の猫が、だれがもっとも強いかを決めようとネズミ退治の方法を話し合っていました。

1匹目は「ネズミを角に追いやれば、必ず退治できる」と自信満々。
2匹目は「にゃあにゃあ鳴けば、ネズミは逃げる」と得意げ。
3匹目は「俺が縁側に寝ていれば、ネズミは逃げていく」とさらに得意げ。

すると、最後の1匹はこう言いました。

「さっきから話してる、ネズミというものは一体なんだ?」
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解説すると・・・
1匹目は攻撃して追いやる
2匹目は威嚇して追いやる
3匹目は存在を誇示して追いやる
ところが、最後の1匹は恐ろしずぎて、ネズミはこの猫の前には姿を現すこともできない。
ネズミの方から避けている。
だから、この猫はネズミを見たことがないのです。
つまり最強は、最後の猫というわけです。

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「上には上がいるんだよ、三澤君」

と伊藤氏。
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、、、、、、さて
《三澤社長はこのあと、どういう行動に出たでしょうか??》
続きはまた!