私流“定点観測”

経済評論家は自分の指標を用いて動向を調べ、仮説を立て、後から検証、自分の仮説が正しかったかどうかを調べているようです。
この仮説を立てるには、自分なりの観方を持っていないといけません。
自分なりの観かたをするのに効果的な方法は、自分なりの定点を持ち同じ事をずっと観察しつづけること。
これを「定点観測」といいます。
私も私なりの「定点観測」の方法を用いています。
それは『缶ジュースの値段』なんです。
「1ドルは缶ジュース一本の値段と同じである」
これが私の立てた仮説。
だから、現在1ドルが108円、缶ジュースが120円だから、明らかに円高という結論になります。
『へ?1ドルがジュース1本と同じだって!?』
バカなこと言うなと、笑われるかもしれません。
こんな幼稚なことを言う経済学者もいませんし。
しかし、私が「1ドルはいつもジュース1本と同じだなぁ。」と、ふと気付いたのは高校生のとき。
そしてこの仮説を立てたのです。
以来20年間ずっと、この仮説を検証してきました。
当時缶ジュースは1本100円の時代でした。
それが110円になり、今の120円となりました。
それにつられて円も安くなっていきました。
(ただし、バブル崩壊後の“88円”なんてのは例外ですよ)
つまり、徐々に円安になっていってるわけです。
私はこの仮説に結構自信を持ってるんです。
一度、経済学者に調査して欲しいと思ってるくらい。
過去20年間の缶ジュースの値段と、そのときの1ドルの値段を。
そんなに離れてないはず
20年以上も観察してきたんだから。
ある人は、一流ホテルとそうでないホテルの見分け方は「ビュッフェ」で分かるとおっしゃってます。
『プチトマトのヘタを切ってあるホテルは一流』なんだそうです。
こんな風に自分なりの視点を持つと、著名な経済評論家や有名人が何て言おうと、惑わされずに済みます。
ぜひ皆さんも自分なりの「定点」を探してみてください。